日本体操協会は7月19日に緊急記者会見を開き、パリ五輪の体操女子日本代表キャプテン・宮田笙子選手が代表行動規範違反によりパリ五輪への出場辞退を発表しました。
出場辞退の理由は、19歳での喫煙・飲酒が発覚したからです。
そこで今回は、宮田選手の喫煙・飲酒した経緯や今後のオリンピックの影響について解説します。
喫煙・飲酒発覚の経緯はモナコの合宿先での内部告発
モナコの強化本部に宮田選手の喫煙に関する情報提供(内部通報)がありました。
翌日に順天堂大学の原田睦巳監督が本人に確認し、行動規範違反の疑いが浮上しました。
その後、日本体操協会が事実関係を確認するため、宮田選手は7月17日にコーチと共にモナコを出国し、翌18日に羽田空港に到着。
両親とコーチが同席した事情聴取の結果、喫煙だけではなく飲酒もしていたことが発覚し、パリ五輪参加を辞退することが決定しました。
喫煙・飲酒の背景と日本体操協会が定める行動規範違反
飲酒・喫煙はそれぞれ1度だけだったと本人は説明していたそうです。
なお、法律で20歳未満の飲酒・喫煙は禁止されているほか、日本体操協会の行動規範でも厳しく規定されています。
- 喫煙
日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止 - 飲酒
日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても飲酒は禁止
ただし、合宿の打ち上げ、大会のフェアウェルパーティーなどの場合は、監督の許可を得て可能
宮田選手は19歳であるため、そもそも法律違反ではあるのですが、20歳以上であっても規範違反になるのは驚きですよね。
【追記】2024年7月23日
7月23日発売の週刊誌『フラッシュ』によると、宮田選手が常習的に喫煙していたと報道してします。
それによると、実際は5月に群馬・高崎でパリ五輪の最終選考会の時に、宿泊先のホテルで飲酒や喫煙をしていた通報があったみたいですね。
日本体操協会は最終選考会の段階では、管理責任は所属チームにあるということで、特に聞き取り調査などは行わなかったようです。
これが真実だとすると、宮田選手や日本体操協会はウソをついていたことになりますね。
詳しくは別記事でまとめていますので、そちらをご確認ください。
【追記】2024年7月27日
新たに、週刊誌『週刊文春』が高校時代、後輩に飲酒強要していたと報道しています。
それが問題となり、住んでいた寮を退去したとも記載されていました。
また当時、鯖江高校体操部を指導していた田野辺満監督は、現在の女子日本代表のコーチをしていたので少なくとも飲酒は把握していた可能性が高いです。
詳しくは別記事でまとめていますので、そちらをご確認ください。
喫煙・飲酒の理由は競技目標に対するプレッシャーが原因
宮田選手はなぜ喫煙・飲酒をしてしまったのでしょうか?
日本体操協会の記者会見によると、その理由は
記者会見で詳しく説明されていたので解説します!
宮田選手の帰国後の様子は?
帰国後の宮田選手の様子については、以下のとおりです。
- モナコの事前合宿から、相当神経をつかい、かなり憔悴している
- 気丈にしっかりと話をしていた
規則の重みをすごく理解してい
る自分の行為に対して真摯に向き合う姿勢が印象的
- 話す中で
苦しい場面の時間帯もあったが、正直に素直しっかりと話していた
自業自得ではありますが、本人もかなりショックを受けているなかで、受け答えがしっかりできていたのは意外ですよね。
日本体操協会はサポート体制の不備を認める
日本体操協会は宮田選手の行動について、サポート体制の不備を認めており、
協会として、サポート体制は十分であったか。
メンタルサポートは十分だっただろうか、協会内にサポート体制を作ったとしても、相談しにくかったのではないか。
これらが理由の1つであったとは思います
。
と説明しています。
そして今後について、宮田選手の将来に向けて全力でサポートする意向を示しています。
本人の責任だけでなく、協会全体の責任として今後の対応を考えていくみたいですね。
パリ五輪の影響は?エースの宮田選手が離脱したことはかなり厳しい
チームは7月19日に選手村に入り、7月28日から予選がスタートします。
ちなみに、宮田選手の代わりとなる補欠選手の追加登録は、すでに出場選手登録期日が過ぎてしまっており、病気やケガ以外で認められていません。
団体戦のルールは、以下のとおりです。
- 予選
5人中4人が各種目の演技を行い、上位3人の得点が採用 - 決勝
5人中3人が演技を行い、その得点が採用
このようなルールであるため、エースの宮田選手の欠場によりチーム全体の得点力に影響が出ることが懸念されています。
宮田選手の離脱は、予選通過やメダル獲得が厳しい状況になるようですね…。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事のまとめについては、以下です。
- 喫煙・飲酒発覚の経緯は、モナコの強化本部に宮田選手の喫煙に関する情報提供があった
- 両親とコーチが同席した事情聴取の結果、喫煙だけではなく飲酒もしていたことが発覚し、パリ五輪参加を辞退
- 飲酒・喫煙はそれぞれ1度だけ
- 法律で20歳未満の飲酒・喫煙は禁止されているほか、日本体操協会の行動規範でも厳しく規定
- 喫煙・飲酒の理由は競技目標に対するプレッシャーが原因
- 日本体操協会はサポート体制の不備を認め、本人の責任だけでなく、協会全体の責任として今後の対応を考えていく
- エースの宮田選手が離脱は、パリ五輪に強く影響
宮田笙子選手の飲酒・喫煙発覚により、パリ五輪の体操女子日本代表からの辞退が決定しました。
日本体操協会はサポート体制の不備を認め、今後の再発防止に努めるとしています。
宮田選手の離脱により日本代表チームは厳しい状況に置かれていますが、残りの選手たちの活躍を期待し、ぜひメダルを獲得してほしいですね!
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