みなさんは、ホラーゲーム『魔女の家』を知っていますか?
このゲームは衝撃的なエンディングを迎えることで有名です。
そこで今回は、フリーホラーアドベンチャーゲーム『魔女の家』のネタバレ解説していきます。
ゲームに全く興味ないよって方でも会話のネタになるので、結末だけでも知ってほしいです!
ストーリ内容は「謎解きホラーアドベンチャーゲーム」
このゲームは、2013年10月3日にふみー氏によってフリー公開されたRPGツクールVX製の謎解きホラーアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは手がかりを基に謎を解いていきますが、行動や選択肢を見誤ると即死。
いわゆる「即死ゲー」です。
脅かし・流血表現などがあるため、苦手な方はここで画面をそっと閉じてください💦
あらすじ
森の中でヴィオラが目を覚ますと、家に帰る道が薔薇で塞がれていた。
周囲を散策すると、森の奥に大きな洋館「魔女の家」にたどり着く。
ヴィオラは洋館に入ると「わたしの へやまで おいで」と書かれた貼り手紙を発見する。
その手紙を読み終えると灰のように崩れ去ってしまった。
入った扉から外へ出ようとする彼女であったが、全く違う部屋に出てしまい帰れない。
彼女は自身の家に帰るため、魔女の家を探索し仕掛けられたギミックを解いて脱出を試みる…。
登場人物
登場人物を紹介します。
ビィオラ
本作の主人公
13歳の少女
魔女の家に閉じ込められ、危険な目に合いながらも館内を探索する
エレン
主人公を追い詰める魔女
幼い頃から病気で友達がおらず、いつも家で一人ぼっち
そんな自分を愛さない両親を殺害
その後も家に迷い込んだ人間を殺害し続けている
黒猫
館内の様々な場所に登場する黒猫
話しかけると「セーブポイント」の役割をもつ
プレイヤーを手助けしてくれる即死ゲーの救世主
ビィオラの父
主人公ヴィオラの父親
ヴィオラと2人で暮らしている
手紙であまり森の奥には近づかないようヴィオラに忠告していた
ゲーム概要
ゲーム概要 | |
---|---|
ジャンル | 謎解きホラーアドベンチャー |
プレイ時間 | 2~3時間 (※予想時間) |
対象年齢 | 12歳~ |
公開日 | フリー版ソフト:2012年10月3日 有料版ソフト:2018年10月31日 スマホアプリ版:2020年6月16日 |
作成者 | ふみー (※無料版) |
公式サイト | 『魔女の家』(フリー版)公式サイト 『魔女の家 MV』(有料版) 公式サイト |
このゲームをプレイしたいという方は、公式サイトからダウンロードできるので、そちらをご確認ください!
パソコンならフリー版か有料版、スマホならアプリ版でプレイするといった感じです。
これまでの経歴
このゲームは多方面に大きな影響を与え話題を呼び、様々な形でメディア展開されています。
主な実績を紹介します。
フリー版ソフト
2012年10月に無料公開された原点。
「フリーホラーの代名詞といえばこれ!」と言われるほどの実績があります。
小説
2013年10月には、生みの親・ふみー本人の執筆した前日譚を描いた小説『魔女の家 エレンの日記』が発売。
これを読む場合は、結末を知ってからにしましょう。
漫画
2017年12月には、前日譚を描いた小説『魔女の家 エレンの日記』がコミカライズ(全2巻)。
有料版ソフト
2018年10月には、有料版『魔女の家 MV』が登場。
高解像度化し、すべてのグラフィックをリメイクしています。
また無料版にない難易度選択を実装していますが、詳細は後ほど説明します。
スマホアプリ版
2020年6月には、スマートフォン向けにリメイクされたアプリ版を無料で配信。
本作ではリメイク版にあたる『魔女の家 MV』準拠のグラフィックで楽しめます。
操作性は慣れが必要ですが、通常と倍速の2モードで遊べます。
\気になる方はアプリをインストール/
人気がある理由
人気がある理由は、以下です。
- 意外性のあるストーリー
予想外の展開で度肝を抜かれる - 謎解き要素の面白さ
プレイヤーは徐々に謎が解明されるため、物語にどんどん引き込まれていく - 高い難易度
「即死ゲー」と称され、何度もゲームオーバーになっても挑戦したくなる - 多様な死亡演出
ゲームオーバーになっても、多種多様な死亡演出でプレイヤーが飽きない - クオリティの高いBGMとイラスト
プレイヤーが没入できる - 不気味な雰囲気
ホラー好きにはたまらない緊張感や恐怖を味わえる
マルチエンディング方式の採用
そのため、より長くゲームを楽しむことができ、飽きない工夫がされています。
2つのエンディングの詳細は後ほど説明します。
ゲームの攻略方法
ここからは「即死ゲー」と言われる、このゲームの遊び方を解説します。
4つに分けて紹介します!
どうやってプレイする?
- 探索しながら、壁紙やメモを手がかりに謎を解いていく
- 行動・選択肢によっては即死
- 即死するとゲームオーバーのため黒猫に話しかけるとセーブ可
どのようにプレイするか想像できるため、死亡シーン集の動画を載せます。
動画を見ると攻略が難しそうですよね…
魔女の日記から真相を探る
このゲームには、主人公ヴィオラの会話シーンがほとんどないです。
この日記は、館の主である魔女の少女が書き綴った日々の出来事を記録したものです。
物語が進むにつれ、途中からヴィオラに向けて書かれた内容となっています。
2人はもともと”知り合い”だったのか、物語が進むにつれて真相が見えてきます。
難易度は3つ選択できる
難易度については、フリー版の『魔女の家』にはないです。
Easy
ゲームオーバー後、 直前からやり直しができます。
フリー版と比較し、追跡イベントの難易度が下がっています。
ストレスなく楽しみたい方向けです。
Normal
ゲームオーバー後、 タイトルに戻ります。
フリー版と同じ難易度となっています。
適度な緊張感を保ちたい方向けです。
Extra
死亡箇所が増え、 謎解きも変わります。
プレイするには「Easy」か「Normal」でトゥルーエンドを一度クリアする必要があります。
理不尽な目に遭いたい人向けです。
有料版は、難易度を変更して自分の好みにできるのが魅力です。
最後の切り札!攻略回答は公式HPで確認
「このゲーム難しいよ!」って方いますよね?
どうしようもない時はチラッと見るのも一つです。
\ボタンをクリックで回答を確認/
回答が用意されてるだけで、安心してプレイできますよね。
ネタバレ注意!マルチエンディングの解説
ここまで『魔女の家』の魅力をお伝えしてきました。
さて、ここからは一番伝えたかったエンディングについてです!
最後がどうなるのか、プレイヤー視点で見てください!
ラストイベント
館内の探索を経て最上階にある最後の「魔女の日記」を読むと、最後のイベントが発生します。
ちなみに、この少女に捕まると即座にゲームオーバー。
脱出することでゲームクリアとなります。
イベント発生直前にセーブ画面が表示され、捕まってしまってもすぐに再挑戦できます。
マルチエンディング
しかし、脱出時に注目すべきポイントがあり、そこでエンディングが分岐します。
その分岐条件とは、
この行動によって物語の結末に影響を与え、エンディングが分岐します。
どう変わるのか順番にエンディングを見ていきましょう。
ノーマルエンド
脱出したヴィオラは、帰りが遅いと心配して様子を見に来た父と合流します。
ヴィオラと父が自宅へ帰ろうとしたとき、後ろから「下半身のない少女」がうめき声で迫ってきます。
父は恐ろしい姿に驚きつつも「下がれ!ヴィオラ!」と前に出て、所持していた銃で撃退。
そして、無事に親子は急いでその森を去っていくのでした。
これだけみると、ハッピーエンドで良かったと思いますが…。
トゥルーエンド
ノーマルエンドと同じように脱出したヴィオラ。
彼女はゲーム開始時に目を覚ました場所の近くで、手紙が落ちているのを見つます。
この手紙は父からでした。
ゲーム開始時に持っていた手紙と合わせるで真相が見えてきます。
- 手紙の後半 (ゲーム開始時から持っている手紙)
森の奥に住む魔女についての警告 - 手紙の前半 (落ちていた手紙)
ヴィオラが以前から「エレン」という名前の少女と交流していた
ここまではノーマルエンドと同じです。
ノーマルエンドでは父と出会った後に「下半身のない少女」が登場しました。
しかし、トゥルーエンドでは父との出会いより前に現れます。
そして、ヴィオラは彼女に発言します。
ヴィオラ:しつこいな。
ヴィオラ:いつまで追いかけてくるの?もうすぐその体は死んじゃうのに。
下半身のない少女:…ガぁッ…ぅゔ… …ぅぎェ…
ヴィオラ:“かえして?” やだよ。この体、どこも痛くないんだもん。
ヴィオラ:一度は私にくれた体じゃない。どうして返す必要があるの?
ヴィオラ:ねえ?
ヴィオラ:ヴィオラちゃん。
どういうことなのか、真相はこうです!
- プレイヤーがこれまで操作した少女は、実は「ヴィオラの体を奪った魔女エレン」
- 追いかけていた下半身のない少女は「エレンの体の中に閉じ込められた少女ヴィオラ」
- ヴィオラは自身の体を取り戻すため、魔女エレンを館に誘き寄せた
- しかし計画は失敗し、ヴィオラは逃げ出すことに成功
要するに、心と体が入れ替わっているってことです。
最終的にエレンはノーマルエンドと同様、遅くなった父が心配して訪ねてきます。
ヴィオラ(下半身のない少女)は父に助けを求めますが、うまく声が出ません。
父は「寄るな、化け物!」と叫び、実の娘を射殺してしまいます。
そしてヴィオラの姿をしたエレンと父はその場を去り、物語は終わりを迎えます。。
プレイヤーは、ノーマルエンドでハッピーエンドを迎えられたと思っていたはずが、
まさかの大どんでん返し!
予想外のバッドエンドに直面し、驚愕するプレイヤーが続出しました。
真相を知った直後は放心状態になりました…。
代表的な隠し要素の紹介
このゲームにはいくつもの隠し要素があります。
代表的なものを紹介します。
ノーセーブクリアすると
ノーセーブクリアとは、一度もセーブをすることなく死なずにゲームをクリアすることです。
つまりこの必要条件を達成するには、
ノーセーブクリアすると、このような新たな真実が見えてきます。
- 通常エンドでは語られなかった重要な情報やセリフが追加
さらなる真相が明らかに - 黒猫の正体が判明
エレンと契約した「悪魔」であり黒幕 - エンディングが若干変更
撃たれたヴィオラ(体はエレン)が黒猫とともに消える
では、掘り下げていきましょう。
トゥルーエンドでのヴィオラとエレンの最後の会話です。
ヴィオラ:だって、私の家だよ?私が殺されるわけはないじゃない。
ヴィオラ:あの家は、ずっと私を案内してくれたんだから。私がここから出られるようにね。
ヴィオラの主張に違和感を感じますよね。
この違和感が、さらなる真相エンディングへの重要な手がかりとなります。
最後のイベントの直前からです。
これは通常のノーマルエンドとトゥルーエンドです。
黒猫が死んでいます。
※ちなみに黒猫を何回も踏むと変化が起こります。
なぜ死んでいるのか原因不明でしたが、ノーセーブだとこうなります!
黒猫:やあ。
黒猫:君ってば、ぼくの助けなんて、ぜんぜん必要としないんだから。やんなっちゃうよな。
黒猫:まあ、この家の意思が、壁紙やらメモやらで君を助けてたみたいだし、当然か。
黒猫:やっぱり、体が違ってもこの家の主が誰だかわかるんだね。
黒猫:さあてと。僕は一足先にこの家から出るよ。”彼女”が姿をあらわすみたいだからね。
黒猫:この家に使ってた魔力を、”彼女”自身に戻すみたい。
黒猫:そうすると、家の魔法が消えるだろう?このままここにいると、巻きぞえ食って消えかねないからなあ。
黒猫:…え?ははっ。実態を持たないからって不死ってわけでもないんだよ。僕らは。
悪魔:うん。じゃあ、そういうことで あとはがんばってね。魔女エレン。
ご覧のとおり、
ゲームの”セーブ”の役割をしていた「黒猫」は、即死ゲーの救世主だと思いきや、その正体は悪魔だったんですね。
”セーブ”は「魔女エレン」を脱出するための手助けをしていたってことです。
そして、最後の魔女の日記も他のエンディングとは異なります。
以下、記述されていた要点です。
- エレンがヴィオラに対して行った残虐な行為の詳細
喉を焼く薬を飲ませ、目をえぐり、足を切り落とし、そのまま絶望したまま死ねるようにした - 魔女エレンの異常な恨み
なぜここまで残虐な行動をする必要があったのかは、小説・漫画『魔女の家 エレンの日記』で明らかに
では、何故ここまでの残忍な行動をしたのでしょうか?
それは前日譚を描いた小説・漫画『魔女の家 エレンの日記』ではっきり描かれています。
ゲームの補足がされています。
小説・漫画での補足は、このようなところです。
- エレンが魔女になった経緯
- 魔女の家で数百年もの間、人を殺し続けた理由
- たまたま訪れたヴィオラをなぜ殺さずにエレンは友達になろうとしたのか?
そこから先は2つのエンディングと全く同じ結末です。
ただし、
黒猫がヴィオラ(エレンの体)が消えるのを待って一緒に消えます。
この演出は何を意味しているのか?
小説・漫画の『魔女の家 エレンの日記』を見ると納得します。
ここまでやって、ようやくこのゲームの謎が解くことができます。
これを見て、「救いはないのか!?」って声が出ると思います。
ずばり…、ないです。
これらの追加情報や難易度の高い条件をクリアしても、
物語の結末は同じで後味の悪いものが待っているのみとなります。
始まってから何も動かさずに1時間放置すると…
これはエレンの体が持たず魔法が解けたためです。
こんなクリア方法があるなんて、作者の遊び心がいいですよね!
ですが、そうなるとゲーム中の行動に疑問がでますよね。
本編では交換した自分の体が長くないと分かっていても「魔女の家」に戻ってきました。
あれは、彼女の絶望した顔を見たかったからではないでしょうか。
その他の小ネタ集
他にも小ネタが満載!
ゲームを飽きさせない工夫が細部にまで渡っています。
作り込みが凄くて、こだわりをとても感じますよね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
衝撃のエンディングについてネタバレ解説してきましたが、このゲームに興味を持たれた方いますでしょうか?
クリア自体はさほど時間がかからないので、ぜひ一度プレイしてみるといいかもしれません。
また、ゲーム自体に興味が無い方も、『魔女の家』は小説やコミカライズ化もされてるので、そちらをご確認いただければと思います。
この記事がよかった、ためになったと思った方は、ぜひ当サイトのコメント欄やツイッターの方で感想を教えてください!!
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