2005年11月に東京都三鷹市のアパートで飲食店の副店長が殺害された事件で、殺人容疑で重要指名手配されていた指定暴力団山口組系の元組員・上地恵栄容疑者。
警視庁捜査1課は26日、上地容疑者が2005年12月~2006年2月ごろに死亡していたと明らかにされました。
なぜ特定にここまでの時間がかかったのでしょうか?
気になったので調査しました!
この記事では、上地恵栄容疑者がなぜ重要指名手配となったのか、特定に至ったか経緯についてまとめています。
上地恵栄容疑者が重要指名手配された経緯について
まずは、上地容疑者が重要指名手配された経緯について確認します。
2005年に居酒屋の副店長を殺害し、現金などが奪われた
この事件は、2005年に三鷹市のアパートで、居酒屋の副店長である永野和男さん(当時53歳)が殺害され、現金などが奪われました。
被害者の居酒屋の副店長は
「居候が居座っていて困っている」
と知人に話していたです。
被害者は事件前に「居候が居座っていて困っている」と、別の知人に話をしていたという。
©2024|FNNプライムオンライン
居酒屋の副店長と同居していた上地恵栄容疑者が殺人の疑いで重要指名手配
その居酒屋の副店長と同居していた上地容疑者が、殺人の疑いで重要指名手配されていました。
交番や駅などの掲示板で目にした人も多いのでないでしょうか。
掲示板の内容では、事件解決に結びつく有力な情報提供者に300万円を上限として懸賞金が支払われるなどの対応がされていました。
なぜ死亡を特定するのにここまでの時間がかかったのか?
それでは、本題ですが、なぜ死亡を特定するのにここまでの時間がかかったのか確認していきましょう!
警視庁は長年にわたり上地容疑者の有力な情報が得られないことから、彼が死亡している可能性が高いと考えられていました。
そして今回、ついに18年前に見つかった遺体が上地容疑者と特定。
特定に至ったのには、2つのステップあったそうです。
鑑定技術の向上で、現場に残っていた下着についた血が上地恵栄容疑者のものだと判断
2005年の事件発生時に、現場には上地容疑者のものとみられる血がついた下着が現場に残っていたそうです。
当時の鑑定技術では、まだそれが上地容疑者の血だとは断定できなかったみたいです。
しかし、その後の鑑定技術の向上で
「下着に残っていたあの血は上地容疑者のもので間違いない」
と警視庁が判断。
その時期は明らかになっていませんが、最近の出来事だとのことでした。
2005年の事件発生時に、現場には上地容疑者のものとみられる血がついた下着が現場に残ってました。当時の技術では、まだそれが上地容疑者の血だとは断定できなかったんですが、その後の鑑定技術の向上で「下着に残っていたあの血は上地容疑者のもので間違いない」と警視庁が判断しました。
©2024|Yahoo!ニュース
「変死者等DNA型記録」と照合し特定に至った
現場に残っていた下着についた血をもとに、「変死者等DNA型記録」との照合を進めました。
こうした捜査の結果、DNA型が4月25日に一致し、さらに翌日に指紋も一致されました。
「変死者等DNA型記録」とは?
身元不明の遺体を管理する資料をデータ化したもの
そして、山中で見つかった遺体が上地容疑者であると結論づけられたということみたいです。
ちなみに、遺体の現場の状況から自殺とのこと。
これをもとに、身元不明の遺体を管理する資料をデータ化した「変死者等DNA型記録」との照合を進めました。つまり、「上地容疑者の血から鑑定したDNA型」と「データベース化されたさまざまな変死体のDNA型」を照合していったのです。
©2024|Yahoo!ニュース
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事のまとめについては、以下です。
- 同居していた居酒屋の副店長を殺害した疑いで重要指名手配
- 鑑定技術の向上で現場に残っていた血が上地恵栄容疑者のものだと判断
- 「変死者等DNA型記録」と照合した結果、特定に至った
- 山中で見つかった遺体の現場の状況から自殺であったと考えられる
鑑定技術の向上により、こうした未解決の事件を解決に導くこととなりました。
他の未解決の事件にも、こうした技術を活用して一つでも多くの事件を解決に導いて欲しいですね!
この記事がよかった、ためになったと思った方は、ぜひ当サイトのコメント欄やツイッターの方で感想を教えてください!!
コメント